photographer Shinji Nishimura web site
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雷が苦手な銀三が、真夜中の閃光に悲痛な声をあげていたので、家の中に入れようとしたら、
小春までちゃっかり入り、その夜はそのまま泊まることになった。
 
翌朝、玄関を開けると、真正面に朝吉が不機嫌そうなコワイ形相で伏せていた。 
そして立ちあがると右の前足を浮かせ、今度は不自由そうな姿で歩き始めた。 
怪我、ねん挫、骨折・・・かと心配になり、近づいていっても避けるように離れ、
その朝は散歩を中止して様子を見ることにした。
 
夕方、気をもみながら帰宅すると、フェンスに両前足をつけ、大きくシッポを
振る姿を見て一安心した。 
何事もなくよかったが、一晩取り残されたことが、かなりのショックで、
そのあまり飼い主の気を引こうとする「演技」のようだった。
 
以前も小春が同じように、右足を浮かせて痛そうにしていたことがあり、
心配して過剰な愛情を注いだが、まんまと策略にはまってしまった。 
忘れた頃に銀三までも同じしぐさをしたが、それはすぐに見破った。
 
動物病院の先生に尋ねても、精神的な事でそのような話は、今まで聞いたことが
ないと不思議がられたが、うちの犬達は賢いにズルが付いた確信犯なのか?  
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数日前の夜中、銀三と朝吉が吠えていたので、
また野良猫でも来ているのだろうと思っていたら、
物置の裏側に、丸くなって怯えている小動物がいた。
最初イノシシの子供かと思ったが、よく見ると爪が長く、
穴熊かもしれない・・・。

その日は帰宅が夕方になるので、そのままにしておくしか方法はなく、
区長さんに連絡をしたら、村の猟師さんに頼んでおきましょうとの返事。
銀三達は落ち着いていたので、そのまま出かけることにした。

夕方家に帰り、猟師さんが来ると、すぐに穴熊だと判明した。
イノシシ以外は殺すことは出来ないらしく、逃がすことになった。
しかし、逃道をつくっても動かないので、輪を作ったロープに首を引っかけ、
引っ張り出そうとするのだが、威嚇してくるし、かと思えば首を下に丸めて
しまうので、なかなかかからない。
じきに区長さんも駆けつけ、網をかけたり籠をかぶせたり、約1時間かかって
捕獲した。 穴熊は山奥で放すと、勢いよく駆けていったそうだ。

その夜は、隣組の常会があって、早速その話が話題に上がった。
「穴熊は美味しいのにね~逃がしちゃったの・・・?」
「今夜は穴熊鍋だったのに・・・」「惜しいことしたね・・・」
・・・と言われ、さすがに、驚いてしまった。
昔は穴熊も大切なタンパク源だったらしい・・・。
穴熊を食べたことのあるおじさん達は、
そのあとも色々な動物の話で、盛り上がっていました。


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5月に入り、庭の木々は青々と葉が茂り、
今年もまた一段と成長している。
昨夜からの雨で、輝くように美しい。
ウグイスやヒバリのさえずりが聞こえ、
水を張った田んぼからは、カエルが鳴き出した。
本当に、よい季節になった。

裏の雑木林では、自生している 「姫泰山木」 (ひめたいさんぼく)
の花が咲き、夕方から、辺り一帯は甘い香りに包まれる。
白い花のシベは真っ赤で、葉も大きく、
眺めていると、熱帯のジャングルにいるような気分になる。
なんとも、存在感のある花だ。

庭に植えた 「唐種小香玉」 (からたねおがたま) の花からも
バナナに似た、これもまた甘い香りが漂う・・・。
数年前行った植木市で、フッと香ったこの花の匂いが忘れられなくて、
数本、買い求めた。
唐種小香玉の花は、幼い頃嗅いだ懐かしい香りがするのだ。
きっと、小さい頃遊んでいた森の中の匂いなのかと思う。
香りは記憶を呼び起こす・・・。

自然の中でしか味わうことのできない感覚・・・。
こうゆうことが、身近で感じられるのは、とても贅沢なような気がする。